90年代までは心霊番組がとても多かったですが、
最近はめっきり減ってしまってお盆などの稀なタイミングでしか放送されなくなってしまいました。

そんな心霊番組での投稿映像ですが…

はっきり言って全てが偽者だと個人的に思います!!

 

今回は、いかに心霊映像を作るのが簡単かを実演でお見せしようと思います。

合成映像なんて今や誰でも作れてしまいますし、
ハリウッド映画のようなアクション系のエフェクトやCGを見ていたら、
たかが幽霊如きの合成なんて自炊より簡単なことだと想像できることかと思います。

では、早速心霊映像を作ると共に、幾つかの投稿映像を分析していこうと思います。

 

ちなみに、僕はドラマの制作に携わっていた元映像クリエイターです。
ドラマを制作するにあたり、多すぎる電線を消したり、看板を消したり、
商店街の名前を変えたりと色々な合成をしてきました。(数ヶ月だけですけど)

そんな元プロ目線でも解説していきます。

 

まずはささっと擬似心霊映像を作ります!

完成品はこちら

まずは作ったものです。

場所はある寮をお借りしており、廃部屋をお借りしました。
まずは2つ霊が映っています。

探してみて下さい。

 

 

……分かりましたか?

答えは…

以上が答えでした!

製作のプロセス

今回は取り急ぎ作っているので、合成に無理がありますが…

実は他の心霊映像もよく見ると合成感まるだしばかりです。
稀に合成なのか本物なのか分からないくらいクオリティが高いものがありますけどね…。

 

では、どのように作ったかですが、まずは合成も何もしていない新品状態の映像をご覧下さい。
こちらは合成していないので何も映っていませんよ笑

 

そして、こちらが簡単なメイキング動画です。

このように、あらゆる素材を駆使して合成します。

本気を出せば壁をすり抜けたり、空を飛ばしたりとかも出来て、
あなたの想像を何倍も絶する合成が可能です。

心霊映像は、全てがこうして作られていると思います。

作り物じゃない可能性は?

僕自身は霊感なんて0どころかマイナス補正すらかかってると思いますし、
不思議な経験すら一度たりともしたことがありません。

身近にはそのような経験をしたと言っている人も中にはいますが、
全員「妄言」「虚言」だと思っています。

 

よって、自称霊感がある人は虚言癖がある人か宗教の人だと思いますし、
実際に何かあったとしても勘違いか何かだと思います。

確実に霊的体験が出来る場所があるなら行ってみたいですけどね。

残念ながらそういうところへ行っても何もないんです。

映らないし、何もおこらない。

 

ノイズなどはありましたがただの不具合で説明がつきますし、
説明がつかないような出来事にでくわさないわけです。

世の中広しと言えど、現状は全ての映像、写真が捏造だと思います。

統合失調症みたいなこと言いますけど、
宗教的には霊的存在がいることにしないといけません。(極楽浄土等の宗教的なこと)

だからこそ、日本中に霊の存在を認知、信じさせるために、
テレビ局を中心としたあらゆる国家や団体と手を組んで、
人々に信じさせようとしてるんじゃないかと思っています。

 

当然、自称霊感持ちも宗教の人ですし、
お仲間でしょうね。

宗教的に霊の存在を信じさせれば、
自殺阻止にもなりますし、犯罪者は地獄、全うに生きた人は極楽浄土に行くといった
救い、希望の象徴になり、社会がうまく回ります。

だからこそ、ありもしないものを信じさせようとさせているかもしれませんね。

 

その一部分として、心霊番組があって、合成映像と写真を紹介してるわけです。

心霊映像を作る仕事って?

僕はドラマ制作に携わっていたこともあって、
映像業界のことはそれなりに知っているつもりです。

その中には、心霊映像の合成を作る仕事ももちろん、あります。

 

心霊番組やDVDなどを製作している会社が映像会社に委託して作らせていたり、
視聴者が合成したものを投稿したりと様々です。

とある心霊映像会社に勤めている人からもお話を伺いましたが、
確実に作り物と分かっているものがほとんどのようです。

稀に本物かもしれないものがあるようですが、
恐らく巧妙に作られたものでしょう。

素人が作る心霊映像は合成感丸出しなので一瞬で見分けがつきますし、
見分けがつかないようなものもプロが作っていれば納得ですよね。

 

それと追記でもう一つ、
あなたはおかしいと思ったことがありませんか?

なぜ幽霊はリアルタイムで出現しなくて、写真やカメラに収まってから出現するのか…

 

有名な心霊映像を集めたシリーズの一つに、「呪いのビデオシリーズ」というものが存在します。
これらは投稿者から集められたオリジナルの映像が多く集まるシリーズなのですが、
意外と撮影中に突如出現してるパターンが多いです。

↑こういうやつですね。(実際に呪いのビデオに投稿された映像ですので、苦手な方は閲覧注意して下さい。)
これがまさしく、「撮影中に映っていて、撮影者が気づく」というパターンです。

これがテレビなどの生放送では起きないんですよね。

だからいまいち信用できないということです。

 

このパターンは撮影中の彼らにとってはリアルタイムで幽霊を目撃したということになります。
(呪いのビデオは編集後にリリースするので、視聴者からすれば演技+合成で納得出来るようになっていますね。)

しかしテレビ番組ではリアルタイムで出現するパターンはこれまで一度たりともありません。
必ず、編集済の写真を公開するようになっています。

あらかじめ事前にその場での写真を撮って編集し、
テレビ撮影の時にあたかも今撮れたかのような演出をすることもありそうですね。

唯一信じられるのが、生放送で視聴者も分かるような心霊がリアルタイムで映ることだけです。
それも見間違い、勘違い、スタッフの演出かもしれませんがね。

実際の映像を検証

まず大前提として、合成を見極める目安をお伝えします。

  • 画質が悪いほど誤魔化せるので合成しやすい
  • 固定されたカメラは合成しやすい (カメラが動いているとトラッキングという技術が必要になる)
    ↑監視カメラなどの固定カメラがこれですね。
  • 暗いと誤魔化しやすいので合成しやすい
  • 明らかに背景と幽霊の解像度があっていない(合成感丸出し)

では、幾つか実際にテレビなどで紹介された映像を検証してみます。
※ひょっとしたらとっくに偽者だと確定しているものが混じっているかもしれませんので、
その時はコメント欄にてご指摘いただけますと幸いです。

実際に投稿された映像を検証しますので、閲覧には注意して下さい。

一つ目

はい、完全に作り物ですね。

これは固定カメラなため、動いていないので非常に合成が容易です。
よって画質が綺麗で明るくても誰でも簡単に合成できる最も難易度が低い合成法になります。

合成方法は簡単で、右上の鏡の部分だけ切り取ってリピート再生させればいいだけです。

分かりやすく右上に切り取り線を入れました。

この部分を合成すれば簡単ですね。無料の編集ツールでも余裕です。

二つ目

社員旅行で窓に女性の幽霊が映っているパターンです。

こちらはカメラが動いているので、合成の際は「トラッキング」という技術が必要です。
素人ではまず作れませんし、出来ても膨大な作業量が必要となるものですので、
映像が作れるような人によるものでしょう。

こちらは画質が悪く、合成素材の画質も落とせば違和感なく合成出来ます。

よって、これも作り物です。

窓にうつる女性を合成するのは二通りのパターンが想定されます。

  • ①女性をグリーンバッグ合成してトラッキングをする。
  • ②女性を別撮りで立たせて窓部分をマスクで切り取り、トラッキングする。

このどちらにせよ、僕でも作れる範囲内のものです。

背景を切り取っていく作業がないので、実質トラッキング作業しか時間がくわないので、
意外と手間は少なく作れますね。

三つ目


もう完全に単なる言いがかりですね…。

これは画質が悪すぎてそう見えるだけとしか言えません。
こういうのを僕は「勘違い」と呼んでおり、
あらゆる心霊現象のほとんどはこういった「勘違い」であると思います。

合成でなく純粋な映像の場合はこのような「見間違い」も含まれています。

ありとあらゆる映像は、合成か気のせいの2つで、
きっと本物なんて存在しないのでしょう。

なぜか紹介される映像は全て画質が悪いですし、
テレビでは結局最後まで映らないことも多いです。

そういったことからこの世の全ての心霊映像は合成と思っています。

まとめ

純粋に心霊番組や映像を楽しんでいる人に夢を潰すようなことを言ってしまい、
非常に申し訳ない気持ちがありますが、あくまで一個人の一説として捉えてください。

もしかしたら本当に本物の映像があるかもしれません。

あなたが撮影中に勘違いでもないハッキリと霊が映ったものがあるなら、
それはきっと本物かもしれません。

そういう時はお寺などに行ってお祓いをしてもらってから削除するようにしましょうね!

沖縄の島とかはかなり頻繁に映ることで有名ですし、
少なからず本物の霊はあるのかもしれません。

ただ、日本の霊は出たり出なかったりしていますが、
例えばアメリカの心霊映像はほとんどがポルターガイストで、
日本の霊に比べてやたらアクティブなんです。

国によって霊の在り方が違いすぎるのもまた胡散臭い要因の一つなんですよ。

世の中合成、CG、化粧、変装はその道に少しでも詳しい人がいると本当に簡単で、
ウソで塗り固められたものしかないと思っていますので、
心霊映像の業界が衰退しているのもこういった理由があるからかもしれませんね。

徐々に視聴者の頭が良くなってきて、合成に気づく人が増えて驚く人も減り、
心霊映像そのものの需要がなくなりつつあるのでしょう。

もはや僕は心霊映像を「これはこんな感じで作ってるんだろうな」と考察するのを楽しみに見ています。

楽しみ方が変わってきていて、心霊業界も大変だな…と思うアイワンでした。

 

P.S.

もし心霊映像を見かけ、「これ本物だろ!」と思ったら僕に教えて下さい。
是非、鑑定させてもらえればと思います。

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それではここまでありがとうございました!