フロス-楽

あ!アイワン先輩のバイク傷つけてしまった…ちゃんと気をつけないと…
まずはアイワン先輩に謝りにいかないと

困るアイワン

ああああああああああ!?僕のバイク傷つけたのかフロスてめえ!!!!!!
正座しろ!!いくらしたと思ってんだアアァ!?!?!?!?!?!?

フロス-哀

ヒィ…ご、ごめんなさい…

 

あなたは、自分の部下やお子さんに怒りますか?
もちろん、叱る時はしっかり叱らないといけません。

しかし、怒るタイミングや条件というものがあるんです。

カッとなってただ怒るだけでは、仕事でも教育でも悪いことしかないので、
しっかりと考えて叱るようにして下さい。

むやみに叱るのは逆効果です。

叱るタイミング、条件とは? -部下編

部下が始めてミスをしました。
初めてのミスですが、結構過失が大きいので上司のあなたは怒りが…!
(AルートとBルートはそれぞれ別の選択肢での話しです。)

Aルート

この時、部下が正直に話した場合は怒りを抑えます。
正直に話したことと、本人は何が悪かったかも分かっていて反省している状態の時は、
叱っても得るものはなく、むしろモチベーションを下げさせてしまうだけになってしまいます。

その後の仕事効率が大幅に下がるだけで誰も幸せにならない結果になる可能性が非常に高いです。

本人が申し訳なさそうに正直に話してきたらミスしてしまった自分を責めているので、
叱らないようにしましょう。

まずは「何が原因でこうなったか分かる?」と優しく聞き、分からないのであれば原因を教える。
分かっているのなら、「次気をつけよう!」と優しく言うだけでモチベは保たれ、仕事効率は保たれます。

Bルート

この時、部下は正直に話そうともせず、黙っていようとしました。

部下の心理状態は、怖くて怖くて勇気を持って話せない状態にあります。
この状態で「なんで言わなかった?ちゃんと言えよ!」と強めに言ってしまうと、
心は完全に折れて毎日の仕事をビクビクしながらスローペースで慎重にするようになってしまいます。

スローペースなだけならまだいいかもしれませんが、
ビクビクしているので常にストレスに負荷がかかっている状態です。
これじゃあまた同じ失敗をしてもおかしくありません。

 

なので、部下が黙っていた場合でも必ず優しく「正直に言えば怒らないから、次からちゃんと言ってくれたらうれしい」
という言い方をすれば、僕なら間違いなく次からちゃんと報告します。

社会人と言えど、「ホウレンソウ」が出来ない人は大勢いるので、
「ホウレンソウ」が出来て当たり前!という思いをなんとか抑えて優しく教えましょう。

 

ただ、仕事のミスで本人が「全く反省していない」場合は、しっかりと叱りましょう!
ミスをしたら振り返って何がいけなかったかを分析。

次同じことが起きないように気をつけるのが社会人として仕事に望むプロセスです。
なので、反省の色が見えなかったら叱っても構いません。

一度でも「すみません」と反省の色を見せたら追撃せずに、すぐ許しましょう。

ただし2度も3度も最初に反省の色を見せない場合はキツく叱ってやりましょう。

叱るタイミング、条件とは? -子ども編

おそらく、仕事における部下よりも難しいのがお子さんの躾だと思います。

僕は子どもはいませんが、10年近く離れた弟がいまして、
親の教育がなってないなと感じた時は自ら僕が躾けていました。

正しいやり方をやってきたと言うつもりはありませんが、
逆効果による悪循環を回避する術だけはあると自負しているので、今回はそれを紹介します。

と言っても部下編とほとんど変わりません。

子どもも同じように、ただ感情任せに怒っても無駄です。

 

子どもに手を上げて叱ったことはありませんか?
ビンタ、お尻叩き、ゲンコツなどなどあると思いますが、
それでお子さんを躾けている人は要注意です。

親にとって躾でも子どもにとっては「力による支配」でしかありません。
そんな子どもが高確率で育ってしまうのは、「暴力的な大人」です。

とりあず手を出せば従わせられることをあなたは教えてしまっているので、
ろくな育ち方をしない可能性が高くなります。

叩いて教育はもう一つ問題があって、親になつきにくくなることです。
叩かれる恐怖を少なからず持ってしまうので、
家族を真の意味で仲良くすることはきっと厳しいでしょう。

 

僕は一度たりとも親に叩かれたことはありません。

父親は叩かれて育ち、母親は一度も叩かれたことなく育っているので、
結果的に僕は叩かれず育たれることになりました。

小さい頃から叩かれていれば間違いなく親にあまり関わろうとしなかっただろうし、
大きくなれば反撃だってしたでしょう。

でも今の僕は人を叩けません。

「暴力」による支配が大嫌いなので、
「暴力」自体も嫌っています。

暴力とは異なる武道、武術なども僕からすれば野蛮なスポーツという見方なくらいです。
(武道系スポーツは両者がそれを承知の上でしていることなので、偏見はほとんどないです。)

まあ要するに、人を力で支配するという教えに結果的に繋がってしまうので、
まずは手をあげないことが重要になるでしょう。

反省の色を全く見せなくて、完全に舐めきっていても手だけは出さないようにしています。

やはり小さい頃から善悪の区別がつくようにしっかりと丁寧に、優しく教えることが重要です。
大きくなってしまうと、自分の中で常識が確立するのでなかなかそれを覆すのは困難です。

子を最大限愛し、良いことはしっかり褒めて、悪いことは丁寧に教える(軽く叱る)
「悪いことをしたら怒られる」という認識は必要なので、手を出さず適度に叱りましょう。

そして子がある程度成長して、自分のやったことに対して「反省」をしていたら、
怒らないであげて下さい。

必要以上の追撃は「ストレス」を与えるだけで誰も幸せになりませんから。

人間は失敗をする生き物!

我々は人間である以上、誰でも絶対に失敗をします。

失敗をしたことない人生を送ったことある人なんて絶対にいません。
「世の中に絶対なんてない!」なんて言っちゃう変な人が多いですが、
人は絶対に死ぬし、生きる以上は絶対に失敗します。

個人的意見ですが、自分の失敗を棚に上げて人の失敗を大きく非難する人が多くいるように思います。
上司でも、親でもそうなんですが…。

このストレス社会で人々は心の余裕をなくし、些細なことで荒れてしまうのも仕方ありませんが、
失敗は成功の元。

失敗した経験と知識が今後必ず役立つので、
部下や子どもの失敗は成長の証として喜んであげて下さい。

失敗=悪という日本の教育

この国ではちょっと異常な風潮があります。
「失敗は許されない」というものです。

確かに、小さい失敗をなんでもかんでも許していたら、
必ずいつか取り返しのつかない大きな失敗をしてしまいます。

その大きな失敗を起こさないためにも必要最低限の失敗はすべきでないでしょう。

しかし、あまりにも「失敗はダメ!」といい続けてしまうと、
「挑戦」することすら辞めてしまいます。

学校では「失敗をするな」という教育方針だったと思いますが、
これでは「挑戦」するのが億劫になってしまうだけですよね。

「失敗してもいいからガンガン挑戦してガンガン失敗しろ」
と教える人が少ないので、根性なしだの衰退してるだの言われてしまうわけですね。

学校がそういう教育である以上、親がお子さんを挑戦と失敗を経験させることが大事だと思いますし、
部下の失敗を成長と見ることが大事だと思います。

まとめ

  • 人は失敗をする生き物
  • 失敗をすることで成功の道が見える
  • 失敗を怒ることは、成長を止めることと同義
  • 反省している者に怒っても逆効果
  • ただし反省してない場合はしっかり叱る

ということですね。

なんでもかんでもすぐ叱る人、反省してる人を追撃する人は本当に日常で見かけますが、
反省しても怒る → 失敗できないから挑戦しなくなるに繋がってしまうんですよね。

これほど成長が止まる愚かな行為はないと思います。

上司が部下に出来ることは、モチベーションを保たせること、
叱ることで落ち込みさせると普通に仕事に影響出るので、
いかに落ち込ませない、ストレスを与えないかが長い目で見て大事ですよ。

親がお子さんに出来ることは、失敗を経験させること、
失敗して怒るんじゃなくて、次頑張ることを応援することが大事ですよ。

フロス-楽

あ!アイワン先輩のバイク傷つけてしまった…ちゃんと気をつけないと…
まずはアイワン先輩に謝りにいかないと

困るアイワン

え?バイク傷つけちゃったの?でもまあ反省してるようだし…
ちなみになんでそうなったの?

フロス-哀

バケツとモップ持って歩いてたらモップを当ててしまいました。

アイワン

(自分でも原因は分かってるんだな、すごく申し訳なさそうにしてるし許すか…)
はっはっは、あるある笑、僕もよく当ててしまってたんだよなぁ… まあ次があるさ!

フロス-喜

!!!!! 本当にすみませんでした!次から気をつけます!
(絶対怒られると思ったのに寛容すぎる… こんな素敵な先輩のためにももっと頑張ろう…!

困るアイワン

(さっきバケツとモップ持って歩いてたって言ってたけど…
そもそも浮いてるのに歩いてるって言えるのか?というかあんな小さい手でモップとバケツどうやって持ってたんだ…)